今回は予想ではない競馬の話

メガスターダムという馬がいる。
彼はラジオたんぱ杯2歳ステークスで頭角をあらわし、
皐月賞5着、プリンスパルステークス快勝、ダービー4着と
実に堅実で、かつ見るものに期待を持たせるレースをしていた。
また、父が生粋の短距離であるニホンピロウィナーであるにもかかわらず
中距離〜クラシックディスタンスで良績をあげているという
珍しさから、ファンも多かった。


そして、彼はクラシック最後の1冠、菊花賞に駒を進める。
そうはいっても血統的に3000メートルは無茶だ、と思われていた菊花賞
しかも、豪雨の降る中、それでも彼は走りぬいた。
結果は後の最強馬(笑)ヒシミラクル、京都得意のファストタテヤマに続く3着。
個人的には早めに前をつぶしに行き、押し切ろうとする、
最も強い競馬をやったと思っている。
これからの活躍が期待される中、彼はターフから姿を消した。


競走馬、不治の病といわれる屈腱炎。休養を余儀なくされた。
普通の馬であれば引退するのだが、菊花賞から22ヶ月、彼は戻ってきた。
久々のレース。普通なら惨敗確実のところ、彼は持ち前の根性を発揮。
一度差された馬を差し返し、勝った!と思ったところを、
追い込んできた馬に交わされ2着だったが、実に内容の濃いレースだった。


人の考えている常識をはるかに超えるパフォーマンス。
だから競馬は、面白い。


最後に、「ペリエ空気嫁」。