後輩の発表会に行ってきました。

サイト開設以来初となる長文日記。
昨日のことになってしまうが、僕が大学時代に在籍していた
サークル(放送研究会)の番組発表会に行ってきた。
前日、極度に体調を崩し、当日の参加が危ぶまれたのだが
そこは持ち前のガッツと、まぁ結構前から楽しみにしていたことも
あったので、半ば無理矢理足を運んだ。


で、まず考えなくてはならないのが後輩へ持っていく
「差し入れ」である。
以前まではバカのひとつおぼえみたいに
バナナを大量に持っていっていたのだが
一応、雀の涙ほどとはいえ、お金を稼ぐようになったので、
もう少し頑張ってみよう、ということで思いついたのが
「豪華なバラの花束」だった。
と思ったらバラってアホみたいに高価なのね?
考えてた予算のMAXを使ってもそこそこの花束しかできなかった。
それと、買ってから大学に着くまでの道のりは、
自分みたいな大したことのない人間がそれなりのバラの花束を
持っているということで、みんなの視線を浴び続け
非常に恥ずかしかった。


さて、いよいよ発表会。
相変わらずうちの大学の施設は大層なもので、
自分達が在籍していた時代にこの施設を
使えなかったことは、本当に悔やまれる。
で、主だった感想なのだが、


●全体の演出:良くいえば大味、悪くいえば杜撰
やろうとしていることのレベルは自分が在籍していた時よりも
随分あがっていると思う(というかうちの世代の番発は、
会場の都合とかで他の部分にエネルギーを使わざるをえなかったんだけど)。
ただ、その「やりたいこと」が消化し切れていない。
どちらかというと昨年の番発の方が、そこらへんに関しては
消化できていたように思う。自分の経験上、時間的、マンパワー的な
問題からすると、なかなか難しい部分もあると思うが、
そういったディテールにまでこだわることが
できなかった自分達の代からすると、
このようなチャレンジはどんどんしていって欲しいと思う。


●各コンテンツ:量不足?、瞬発力型の作品が増加
まず、作品数が少ないのが気になった。
今回は、他の大学からも作品を募り
コンテストを開催したりして作品数の底上げ(?)
みたいな形になってしまっていた。
また、これはそういう傾向なのかもしれないが、
瞬発力型の作品が大分増えたと思う。
別にそれ自体が悪いことではないけれど、瞬発力勝負の作品は
「主流」になるものではないと思う。
確かにすべて終わった後、印象に残っているのは
瞬発力のある作品かもしれないけれど
あの手の作品は諸刃の剣であり、そういった方向に
収束していってしまうのは、良い方向とは言えないと思う。


●シナリオについて考える
今回は、演出もそうだったがシナリオも大味なものが
多かったと思う(たまたまかもしれないけれど)。
長時間の作品が数えるほどしかなかったのでなんとも言えないが、
「惜しいなぁ」と、思うことは多々。
もうひとこえ、といったところ。
是非、自分を含む先輩方の「つたない作品」を見て、
いろいろな感想を持って欲しい。
確かにつたないんだけれども、それらを見ればなにか得るものがある
・・・かもしれない。
また、長編作品の予告編も何本かあったので、そこらへんも楽しみである
(次回は行くかどうか知らないけど)。


●冬番はとにかく総決算。誰のためでもない自分達のための番発を
これは、自分の勝手なスタンスだが、
自分は「客のため頑張る」気は毛頭なかった。
というと、気分を害してしまう方もいるかもしれないけれども、
確かにそうだった。
自分は、自分が満足をするために走り回ったり、
大学に連泊したりしていた。
そうした結果できあがった自分の作品だったり、
発表会自体だったりで満足してくれるお客さんも
いたかも知れないけれど、それは「副産物」だった。
(今、社会に出て考えてみると
「なんて身勝手極まりないやつだ!」と思う。)
だけど、それくらいのびのびとやってくれて良いのではないかと思う。
少なくとも自分は、番発に行けども自分のことを「客」だとは
思わないようにしている。
(なので、いままでタラタラ書いてきたことも、スルー万歳なわけです。)
1年の総決算である冬番で、自分達のやりたいことを
これでもかというくらいやり切った。
いいことじゃないですか!
ってね。




とまぁ実際にOBとして行ってみて、想像通りだったり、
想像以上だったり、想像外だったりと
いろいろなことに感想をもったわけであるが、
なんだかんだでいろいろと考えさせられたり、
心の琴線を弾かれたりすることがある。
これは、社会に出てからはなかなか体験できることではなく、
特に休日といっても大したことをしていない自分にとっては、
とても有意義な時間だった。
自分の中で死んでいた(眠っていた?)細胞が、
その一瞬だけ活発に動きだした気分。
別に今の働いている時間が悪いというわけではない。
忙しさは番発以上だし、充実している時は本当に充実しているのだが、
あの場所にはそれだけではない「何か」があることを
あらためて感じさせられた。
それはテレビにも、映画にも、本にも、音楽にもないものだと思う。
要は、いいものを見させてもらいましたし、
いいものを思い出させてもらいました、
ということですね。


といった感じでしょうか。
なにはともあれ関係者のみなさん、お疲れ様でした。
そして、より高みを目指して頑張って下さい。